~次の日~

先輩たちが卒業した学校は、少し淋しく、静かだった。

私は友達の莉恵といつもどおりの生活をしていた。


窓の近くで莉恵と話していたら、
 「あ、小林先輩だ」

向かい側の校舎には1つ上の2年生がいる。
2-2の廊下の前で他の先輩たちと話している人
小林将希先輩、莉恵と同じ体操部だ。

私は男子体操部の先輩たちがかっこよくて、
名前や人柄を少しだけ聞いたことがあった。

でも、小林先輩のことは、名前しか聞いたことがなかった
莉恵たちも、「小林先輩とは全然喋らない」って言ってたし(笑)

でも、私は廊下で話している小林先輩を見て
「やっぱりかっこいいね」と言っていた。