『小梅ちゃん、』

「っ、貴方は誰?」



そう控えめに問いかければ、男の人は待ってました、と言わんばかりに満足そうに微笑む。



そうだなあ、と。男の人は思案するように目を細める。



そして。口元に扇状的な笑みが浮かんだと思えば、






『…君の家族、とでも言おうか』

「すみませーん!おまわりさーん!」

『……、いきなりハードだね』

「全っ然、意味分かんないんですけど!」




家族とか言ったこの人?頭弱いのかな、大丈夫だといいけど。病院?これはやっぱり病院?うっわ、気色悪い笑顔してる、犯罪だ。でもなんかこの人ネギ持ってるし、以外に家庭的!?



男の人が持っている買い物袋の中から飛び出ているネギをガン見しながら心中で失礼極まりないことを考えていればクスリ、上から笑いが落ちてくる。