「とりあえず、早く降りて朝ご飯食べちゃいなさいね」


起きたあたしに告げると、部屋を出て階段を下りて行ってしまったママ。


あたしも学校の支度しなきゃ…これ以上遅刻は不味い。


グッと天井に向けて両手を伸ばして、背筋を伸ばした。


パジャマのままリビングへ向かおうと階段を下りると、丁度玄関で靴を履いているお姉ちゃんと出会した。


「おはよ、お姉ちゃん」


「胡桃遅い!今日はテストの補習じゃないの?」


お姉ちゃんが振り返り、あたしを見るなり