いい話でしょう?
俺もいい話だと思います。


でもねえ、やっぱりここでも俺はヒヨコの刷り込みをされちゃったわけなんですよ。


だって、俺が俺として認められて
『楡川夏』が生まれた瞬間なわけで、俺の目の前にいたのは…


立花優神。


そこから全てが、俺の世界の全てが、ジンちゃんなしでは考えられないようになっていく、本当の憂鬱の始まりでした。