【珍獣使い】の憂鬱

この時の俺の気持ちわかりますか?

望まれない子供だと、ずっとずっと、ずーっと。

その存在意義もわからず、存在証明も出来ず、『夏月』の亡霊として生きてきた命のない俺に、ジンちゃんは命を吹き込んでくれたんです。


ゆらゆら揺れるろうそくの明かりが、ぼやけて見えました。

喉が詰まって、火を消すことが出来ませんでした。

「ナツさん、はやく」

急かされて、俺は何かを吹き飛ばすように、その火を消しました。

パッと部屋に電気が灯り、再びニコニコ笑いながら俺の前に座ったジンちゃんは、俺の顔を見て困った顔をしました。