【珍獣使い】の憂鬱

ずうっと鋼鉄の箱の中に閉じ込められ続けた心は、例えこの身が自由になっても、そこから出て来ることを怖がり拒み、もはや手遅れの状態でした。


芸人になって自由で楽しいヤツらと一緒にいたら、こんな俺の心でも、のそのそ這い出してくるんじゃないかって。


そう思ってましたけど、結局は俺が初めて外に出た時と同じで、ちょっと覗いただけで気が遠くなるくらい怖くって、やっぱり自分以外の人間は化け物に思えました。


だけど、そんな俺に神様は、優しい神様という名前の世界に1匹しかいない珍獣を与えてくれたんです。

ご存知の通り、ジンちゃんです。