【珍獣使い】の憂鬱

それでも、そこまでしても、傷つくこともあったし、壊れそうになったこともありました。

実感していないだけで本当はとうに壊れていたのかもしれません。


そんなふうにして心を俺は隠して生きてきましたから、感情というものが他の人より随分と希薄で、楽しいと感じても面白いと感じても、それが本当なのかどうか、この身でもって感じることが出来なかったんです。


心は常に鋼鉄の箱の中にありましたから、自分ですら、心の形を見ることが出来なかったんですよね。


家を出たら解放されるとか、大人になったらどうにかなるとか、そんな単純なものではありませんでした。