【珍獣使い】の憂鬱

大学生活はそこそこ楽しいものでした。

だけど、その頃にはもう、俺の心は取り返しがつかないほど、固く冷たく凍ってしまっていたんです。

12歳にはすでに『主演男優賞』を受賞出来るほどの役者でしたから、演じることは簡単でした。

楽しそうなフリも、笑っているフリも、友達のフリも、明るく優しい人間のフリも、なんなくこなせました。

もしかしたら本当に楽しかったのかもしれませんが、演じることが常だった俺は、そんなことすらわからなかったんです。

自分が本当に楽しんでいるのかどうか、そんなことすら。

学校ではそんなふうに好青年を演じていましたが、プライベートは完全に孤立していました。