【珍獣使い】の憂鬱

俺は3日3晩眠り続けました。

きっと、目が覚めたら、またあの恐怖がやってくると、外の世界に背を向けたかったんだと思います。

恐怖から身を守るための自己防衛ってとこでしょうか。


そして俺は理解しました。
生きていくためには、理解しなくてはいけなかったからです。


自分はパパと同じ『男』という生物であり、黒や青の男の子色の服を着なければいけないこと。

自分のことはパパと同じように『おれ』と言わなくてはいけないこと。

外には自分や親以外に、たくさんの人がいるということ。

小学校に通ってたくさんの子供と一緒に勉強したり遊ばなくてはならないこと。

人間以外にも犬や猫といった動物が存在するということ。