【珍獣使い】の憂鬱

「ねえ、ナツさん。ぼくといっしょに映画見に行きましょう。今すぐ」


俺の返事を待たず、ジンちゃんは俺の腕をとり、強引に映画館に連れていきました。

ジンちゃんが俺と見たがっていた映画はアニメでした。


俺は漫画があまり好きではなく、その映画になっているアニメが有名な漫画であることを知りませんでした。


薄暗い映画館の中、俺はぼんやりとその映画を見続け、気付いたらまた泣いてたんです。

当然ジンちゃんも横で号泣していました。