【珍獣使い】の憂鬱

突然泣き出して、突然本音をぼろぼろ吐き出した俺を見て、ジンちゃんは何も言わずに大きな手のひらで俺の涙を拭い続けてくれました。


信じられませんでした。


あの、口から生まれたんじゃないかと思うくらいおしゃべりなジンちゃんが、なんにも言わず黙って。


怒りもせず、責めもせず、どうしてそんなことをしたのかと問い詰めることもせず、ただ黙って俺の涙を自分の手の平に受けとめ続け。


俺の涙がひっこんだ頃、10分以上はあったでしょうか、こう言いました。