【珍獣使い】の憂鬱

だから俺は一度だけジンちゃんを試しました。

人を試すなんて最低の行為だってわかってます。

でも、そうせずにはいられなかったんです。


ジンちゃんが俺の心の中にはいりたいって言うんなら、はいってもいい人間かどうか、俺がこの目で見て、心の奥底から信じないとそんなのは無駄に自分を傷つけるだけだって思いましたから。



「大事にしてた指輪、川に落としちゃったんだよね…」

「えっ。大変じゃないですか。どこの川ですか?ぼく、帰りに探してあげますよ」