【珍獣使い】の憂鬱

だけど日に日にそのもやもやは酷くなる一方で、俺は何か悪い病気なんじゃなかろうかと真剣に考えたものです。


ジンちゃんと一緒にいるだけで胸が苦しくなり、食欲がなくなり、ジンちゃんの笑顔を見た日には心臓に穴が空くんじゃないかと思いました。


完全なる恋の病でしたが、その時の俺には、それが恋だなんて思いもしなかったんです。

だって一応は恋とは異性間の間で生まれるものだと知っていましたから。

どうして、それがすぐに恋だとわかるでしょうか。

わかるはずがありません。