【珍獣使い】の憂鬱

羽根のない虫が、羽根ある虫に憧れるように。

飛べもしないのに夢だけ見ていたんでしょう。


感情を大きく表現する芸人よりも、機械のように精密で冷たい俺には組織の歯車となって仕事をするほうがお似合いなんだと、そう思いました。


ジンちゃんは俺に毎日メールをくれました。

どうしたんですか?

どうして来ないんですか?

風邪でもひきましたか?

ぼく、なにか嫌なことしましたか?