【珍獣使い】の憂鬱

芸人も辞めようと思いました。


その頃は、養成所2年目の訓練生でしたし、例え卒業しても、そのあとのテストに合格しなければ芸人として事務所に所属させてもらえませんし、そのテストに受かると思ってませんでしたから。


ジンちゃんには才能がありましたから、別に相方が俺じゃなくても、あるいはピンであっても絶対にやっていけるはずだと思っていました。


だから何も心残りはありませんでした。