…え?
「ニャア」
いや、ニャアじゃなくて猫…そこはツンデレの見せ所。
顔を赤らめて目線を下にそらして(以下自重)
「お遊びはそれまでニャ」
「は…はぁ」
真顔で言われましても。
「あなた…まだ気づかないの??」
「と、言いますと?」
「…鈍感も鈍感。それとも私の力が強いとでも?」
力…??
「あなた、名前は?」
「あぁ…僕は蔦谷 秋(ツタヤ アキ)」
「そう。その某CD&DVDレンタル店みたいな不思議な名前、どうにかならないの?」
「なんだか存在を否定された気分だよ!!」
なんニャンだこの猫は!!
「蔦谷くん。」
「はい。」
「私は猫なんかじゃないのよ。」
「いやいや、お戯れを」
どう見たって猫だろ。
「あなたはどうやら力を信じてないようね。」
「??」
「それ故、私の力に翻弄され本来の姿がまだ見えてない。」
「は…」
僕が話す隙さえ与えず、猫は光に包まれた。