「な、ななななな!?」

「…うん、割と『な』が多いわね。1つで結構よ」


ええぇえぇぇ!?




―小1時間後―

「で、君は一体なんなんだ…??」


話すのには過激すぎると言うか凄まじすぎるというか、まあ1時間ほどツンデレ猫との格闘が終わり。

僕は自転車を起こし、やっと宙から素足では火傷するくらいのコンクリートに足をついた猫。


「あなたの目は節穴なの?どう見ても猫でしょう。」

「…いちいち言ってきますね…」

「え?」

「いえ。」



なんで、あの時「お持ち帰りしたい」なんて微塵でも思ってしまったのだろう…


今更の後悔は、ただの戯言でしかない。