紗梛が冷たいまま俺の誕生日の日がきた。
「はあ…」
大きいため息をついてから家を出た。
学校で会うけど、特に遊びにいこうなんて約束はしていない。
本当に俺の誕生日…スルー??
信号でバイクを止めると、ケータイがメールを受信した。
紗梛?!
と思ってバッとケータイを見ると…
「なんだよ…李衣かよ…」
と思いつつメールの内容を見ると、
from:李衣
やっほー!!
今日は8時から走りに行くからー!!
で。今日は寝ないで飲むからそのつもりで。
んじゃ!!
…うん。
知ってる。
毎年やってくれてるし
俺は返信せずにケータイを鞄の中に入れ、バイクを走らせた。
学校に着くとまず…
「総長!!誕生日おめでとうございます!!」
下っ端に祝ってもらう。

