紗梛side



「なあ…大学、どーすんの??」

「大学??」


今は桐の家でテレビを見ている最中。

私は桐に後ろから抱き締められていて、頭の上に顎をのせられた状態。



「だって、俺らもう高3じゃねえ??」



そう。

無事何事もなく、3年生になれたのです。


ま。
私は余裕ですけど??


「桐はどーすんの??」

「俺は…大学行くよ。小学校の先生になるんだ」


いきいきとした顔でそう言った。


大学…か…。


将来の夢なんか考えたことなかったな…。




勉強はしてたから何にでもなろうと思えばなれるけど…。