王子様からのご命令は、突然下される。

それは本当に突然だった。

何気なく会話をしていた時のこと。

「あのさ、前から思ってたんだけど…、」

不意にそう言われ、隣に視線を向ける。

「何?どうかしたの、斗亜くん。」

いきなりどうしたんだろう?

不思議に思って聞いてみる。

「あ、それ。」