鯖を読んでる転校生=社長!?

会場はカップルや親子や友達同士の人たちでにぎわっていた。

いつの間にか涙も止まっていてあたしはぼーっと歩くだけ。

せっかくの浴衣がなぜかもったいない気がする。

1人で祭りなんて何も楽しくない。

やっぱり吉一光河でもいてくれれば良かったな。

「仕事のトラブルだもんね・・・」

止まっていた涙がまた流れる。

ヒュ~バーン

花火が始まった。

あたしは空を見上げた。

「キレイ・・・」

1人じゃなかったらもっと綺麗に見えただろうな・・・・。

「結輪っ!!!」

「え?」