鯖を読んでる転校生=社長!?

「ありがとうございます」

だからあたしも自然と笑顔になった。

17時30分。

予定の時間から30分経っても吉一光河は帰ってこない。

なんで?

花火大会行くって言ったじゃん。

久々の花火大会楽しみにしてたのに。

夜店回るって言ったじゃん・・・。

コンコン・・・

部屋のドアがノックされる。

「はい?」

「結輪様、社長からお電話です」

メイドさんが電話を持ってきた。

「ありがとうございます」

あたしは電話を受け取って受話器を耳に当てる。

「結輪か?」

「はい」