鯖を読んでる転校生=社長!?

「なんだよ、ため息なんかついて」

いつの間にか車は家の敷地内を走っていた。

「花火大会、佑希も玲奈も先約があって一緒に行けないんです」

「他は?」

「他に誘う人いないですよ。今年は3人で行きたかったのに・・・」

「今年は?」

「はい。去年はあたしがバイトだったから・・・一緒に行けなくて。でも、今年こそと思って誘ったら・・・」

「なるほどね・・・着いたぞ」

あたしは車を下りた。

「だったら結輪・・・俺と行くか?」

吉一光河はニコッと笑った。

ドキッ

「なななななに言ってるんですか!!仕事あるでしょ!?」

「1日くらい大丈夫だ」

「いや。でも・・・」