鯖を読んでる転校生=社長!?

「いやいや、そんな、悪いですよ」

「お気になさらずに」

いや、無理ですよ。

あたし一般人なんだから、こんな良くしてもらっても気使っちゃうよ。

「私たちだけで大丈夫ですので、結輪様は吉一家へ」

「・・・・・」

そんなぁ・・・。

あたしはまたもや笹木さんの熱心さに負けた。

しぶしぶ車に乗って吉一家に向かった。

笹木さんだったから反抗もできなくて結局来ちゃったよ。

前みたいく敷地内まで車。

いくらみても立派な豪邸だよ。

ってまだ2回目だけど。

「あたしはここに住むの?」

「結輪様こちらへどうぞ」

いつの間にかあたしを送ってくれた車はなく、秘書の新藤さんがあたしを迎えてくれていた。