旬のいつになく真面目な顔があたしを見つめる。

「ほんと、ごめん」

そして頭を下げた。

「あ、あたしも・・・・ビンタはやり過ぎた。ごめん。あと・・・・助けてくれてありがとう」

あたしも頭を下げた。

「よかった、仲直りできて」

旬の嬉しそうな笑顔。

それを見てあたしも笑顔になった。

「結輪」

そしてまたすぐ真面目な顔になる旬。

「今度からは正々堂々と、結輪にアタックすることにするよ」

あたしに向けられた真剣な眼差し。

「でも・・・・・・」

アタックされてもあたしには光河が。

「好きだから、結輪のことが。今は吉一が好きでもいつかは俺のこと好きになるかもしれないじゃん?だから俺は諦めない」

真剣すぎる眼差しにあたしは何も言えなかった。