鯖を読んでる転校生＝社長！？

「そんなに警戒しないでよ。寂しいじゃん」

冗談まじりで子犬みたいな顔をしてしょげる旬。

か、かわいい、、、、いやいやいやいや、ダメだってあたし！！！

とりあえずこの場から早く立ち去ろう。

あたしは素早く荷物を片付けて佑希と玲奈のいる場所へと移動した。

そして何気ない話をしていると始業のチャイムが鳴って担当の先生が入ってきた。

再び旬の隣。

またこっちを見ている。

いい加減授業に集中しなよ！！！

なんて心の中で叫びながら必死に授業に集中しようとするあたし。

しかしそれも長くは続かないうちにあたしは得意の居眠りに突入。

「・・・ゎ・・・・ゅわ・・・・」

誰かが呼んでる。

誰？光河？

あたしの意識はまだ夢と現実の間。

「・・・ったく、仕方ないな」

その言葉の直後、耳に硬いものが当たった・・・気がした・・・・。

ぇ？今の何？

身に覚えのあるこの感覚。

だんだんと意識がハッキリしてきた。

「っ！！！！」

あたしは飛び起きて隣を見る。