鯖を読んでる転校生=社長!?

そう言って旬はあたしに意地悪な笑みを向けた。

「俺も仕返ししちゃお」

そう言って旬はあたしに顔を近づける。

チュッ

小さなリップ音とともにあたしと旬の唇が重なった。

あたしの頭は思考停止。

何が起こった。

えっと・・・・今のは・・・。

「じゃ、話は済んだみたいだし、帰ります。また明日、学校で」

あたしの思考が追いつかないまま旬は手をひらひらさせて書斎から出て行った。

静かな書斎で光河と2人。

あたしはやっと思考が追いついて焦りまくり。

やばいよ・・・キスされたよ・・光河以外の男の人に・・・・・・・!!!!!

あたしの背後で何か禍々しいオーラが漂っている気がする。

どうしよう、怖くて後ろ振り向けない・・・。

絶対光河怒ってるよ。

相手の男から迫って来たとは言え、自分と付き合ってる女が目の前で他の男とキスしてるなんて・・・・・・。

やばい、やばいよ!!!

背中に冷や汗が流れる。