鯖を読んでる転校生=社長!?

その音であたしは涙を拭った。

「始まっちゃったね・・・」

まだ拭えていないあたしの涙を光河が優しく拭う。

「休むか?」

その優しい言葉に甘えそうになる。

ダメ。

ここで逃げたらまたずっと逃げちゃう気がする。

「結輪?」

光河はあたしの頭を優しく撫でた。

「学校には行く・・・でもまだ話の続きがあってね・・・」

そう、告白されたこと、言わなくちゃ。

「旬にね、その・・・・こ、告白・・・されて・・・」

だんだん声が小さくなる。

「ほぅ?」

光河の声が少し低くなる。

やっぱり怒ってる。

「も、もちろん断りたいんだけど!!」

ご機嫌斜めな光河にきょどってしまう。

「当たり前だな?」

そう言った光河の顔はなぜか笑顔で。

不気味すぎるよぉぉぉお。

「こ、断りたいけど、その、もし断って、それで、その・・・」

光河のこといろいろ聞かれたら・・・。