鯖を読んでる転校生=社長!?

置いてくぞって・・・

「光河はご飯食べないの?」

グラスの水だけ飲んで部屋から出ようとする光河に声をかける。

なんで不機嫌なの!?

さっきまで普通だったのに!!

光河は無言で部屋を出て行く。

「ちょっ!!!待って!!」

あたしは慌てて鞄を持って光河の後に続いた。

「行ってらっしゃいませ」

「行ってきます」

光河はもう運転席に座っていた。

何・・・あたしなんかした?

旬の事も話したいのになんか話せる雰囲気じゃないじゃん!!

まだ何から話すかも整理出来てないけど・・・。

そうこう思ってるうちに学校は近づいてくる。

何日ぶりの学校だろう・・・。

「あれ・・・・」

なんか胸の辺りが苦しい。

「結輪?」

さっきまで無言で運転していた光河があたしの異変に気付く。

「結輪?大丈夫か?」