鯖を読んでる転校生＝社長！？

「結輪、先朝ごはん食べてろ」

そんな２人を心配そうに眺めていたあたしに光河が声をかける。

「あ・・・うん・・・」

きっと仕事の事だろうと思ってあたしは言われるがまま朝ごはんを食べに向かった。

「結輪様おはようございます」

ダイニングに入るとメイドさんが挨拶をしてくれた。

「おはよう！」

「気分はどうですか？」

「お陰様で！！良くなりました。心配かけてごめんなさい」

あたしはその場にいた使用人さんたち何人かにも頭を下げた。

「いいんですよ！！元気になられた、それだけで良かったです」

みんな明るく微笑んでくれる。

なんて優しい人たちばっかりなんだろう。

「ありがとう」

あたしは少し涙目になりながらお礼を言った。

「そんなことより、ご飯を召し上がってください。もうそろそろお時間が」