鯖を読んでる転校生=社長!?

あたしは部屋を出ようと扉に手をかけた。

「結輪」

ふと光河に名前を呼ばれて振り返る。

「何ため息吐いてんの?」

げッ!!!気づかれてた!?

「な、なんのこと!?」

それでも精一杯隠す。

「隠さなくてもバレてるけど?」

意地悪な笑みを浮かべながら支度を終えた光河が近づいてくる。

「し、し、深呼吸だよっ!!!ほら!!早くご飯食べよ!」

あたしは追いつめられる前に部屋から出て行った。

「あっ!結輪ッ!」

なんで聞こえてんの!?

あたしは早歩きでダイニングに向かう。

どうしよう・・・何から話そう・・・。

説明するにも頭の整理が追い付いてないし・・・!!