鯖を読んでる転校生=社長!?

それより、光河の正体がばれた時にすごいことになっちゃうよね。

あたしはいろんなことを考えながら教室に戻った。

「あ、結輪!お帰り」

教室に入ると旬が笑顔で迎えてくれた。

「ご、ごめんね!メニュー進んだ?」

あたしは少し申し訳なく思いながら旬の向かい側に座った。

「結構ね!どぅ?」

旬がメニュー表を見せてくれた。

「すごぉ〜!!旬凄いね!」

旬が作ったメニュー表は色とりどりで綺麗に仕上がっていた。

「良いじゃん!」

「ありがとう」

旬が照れ臭く笑った。

それからは他愛もない話をした。

面白い話が多すぎて、光河の事をすっかり忘れていた。

案の定、その日は家で悲惨な目にあった。

そして迎えた文化祭当日。

土曜日です。

休日です。

文化祭は土曜と日曜の2日にわたって行われる。

あたしと旬は仕事を一緒にしてからとても仲良くなった。

たくさんの準備を終わらせて、いよいよオープン。

「いらっしゃいませ」

「こちらへどうぞ」