鯖を読んでる転校生=社長!?

だめだよね。

「・・・・なぁーんだ、恋してないんだ」

「う、うん」

はぁ、セーフ。

なんとかしのいだ。

光河を見ると1人で読書をしていた。
 
あたしたち、朝も一緒にいたんだよね。

なんか不思議な感じ。

「それじゃ席替え始めます」

先生が入ってきて席替えの箱を出した。

そっか、席替えか。

夏休み前の席替えであたしと光河は席が離れた。

あの時は嬉しくて仕方なかったけど、今度は一緒になりたいな。

順番にくじを引く。

あたしの番号は17。

あたしの隣に座る人は18番の人。

チラッと光河を見た。

光河は指で19と出した。

「あ、後ろだ」