鯖を読んでる転校生=社長!?

やっぱり仕事あったんじゃない?

いきなり旅行とか言ってたけど・・・。

「仕事・・・ですか?」

「あぁちょっとな。でもすぐ終わる」

嘘ばっかり。

最近両想いのおかげか、はたまた同棲のおかげか、吉一光河が嘘をつくとすぐにわかる。

あたしは髪も乾かさずベッドに倒れ込んだ。

「はぁ~」

ちょっとため息混じり。

「結輪、髪の毛乾かせよ」

資料からあたしに目を移して話しかける。

あたしにかまわず仕事してくれてて良いのに。

なんて言わないけどね・・・。

だってせっかく気使ってくれてるんだもん。

「はぁい」

それてもあたしはベッドの上でゴロゴロしていた。

「結輪・・・・はぁ」