しーくれっとらぶ

それから4人でいろいろ話した。

雅紀先生と由紀先生は、また記者が来ても何も話さないということを約束した。


聖夜はどうにかしてその記事を潰すと言った。


『あたしは?…あたしはどうすればいいの……?』

「お前は何もしなくていいんだ。
普通に今まで通りに生活していればいいんだ」

『え……』


それだけ……?
あたしは何も出来ないの…?


「唯、お前自身でどうにかしたいっていう気持ちもわかるが、今は我慢して今まで通りでいてくれ。
唯が下手に動くと余計面倒なことになるかもしれないんだ」


真剣な聖夜の目をあたしは黙って見つめた。

そして聖夜はあたしを説得するように頷く。


『…わかった……』


今は何もしないほうがいいのかも……。

子供のあたしには出来ることはないんだ……。