しーくれっとらぶ

『はぁー……』


あたしはその場に座り込んだ。

これでいいんだよね……。

もう本当に忘れるから。


あたしは手の中あるネックレスと指輪に目をやった。


『…バイバイ……』


「唯」


ごみ箱を見て立ち上がった時にドアの向こうから名前を呼ばれた。

その声を聞いて心臓が止まるかと思った。


『…りゅ…う……?』


龍の声だったから。