しーくれっとらぶ

自分の部屋に入ってそのままベッドにダイブ。
顔を枕に押し付けて必死に涙をこらえた。

馬鹿みたいあたし……。
龍があたしなんかをずっと好きでいるはずないのに。
そんなこと考えればすぐにわかることなのに……。

我慢しても涙は溢れてくるばかりで、あたしの枕は冷たく湿っていった。

しばらくしてからあたしは体を起こして右手をかざした。
窓から差し込んでくる月の光にあたってキラキラ光っている。

あたしはそれをそっと外してテーブルの上に置いた。

2つのネックレスも外した。

もう持ってちゃいけないよね……。
そろそろ本気で吹っ切らないと……。

あたしは机に置いた物を手に取って部屋の隅にあるごみ箱を見た。