しばらくすると駐車場から声が聞こえてきた。
「お前阿呆やん」
「阿呆ってひどーい」
近付いてくる声に顔をあげた。
マンションの駐車場から男女1組が出てきた。
カップルなのかなー…
手も腕も組んでないけどなんとなくそういう風に見える。
『え……』
だんだん近付いてくるにつれ、向こうの顔がはっきりと見えてきた。
…龍……?
その内の1人―…
そう、男の方は龍だった。
向こうもあたしに気付いたらしく、かなり驚いた表情であたしを見ている。
女の人の方はまだあたしに気付いていないみたいで、
「龍君どうしたの?」
って龍に聞いている。
『………』
あたしはその女の人があたしに気付く前にと思ってその場から駆け出した。
馬鹿みたい……っ。
龍がまだあたしを好きなんてありえないのに……。
きっと慎君は何か勘違いしてただけなんだよ……。
別れて2ヶ月以上経って龍に新しい彼女がいないわけないよね……。
あたしはタクシーをつかまえて家に帰った。
「お前阿呆やん」
「阿呆ってひどーい」
近付いてくる声に顔をあげた。
マンションの駐車場から男女1組が出てきた。
カップルなのかなー…
手も腕も組んでないけどなんとなくそういう風に見える。
『え……』
だんだん近付いてくるにつれ、向こうの顔がはっきりと見えてきた。
…龍……?
その内の1人―…
そう、男の方は龍だった。
向こうもあたしに気付いたらしく、かなり驚いた表情であたしを見ている。
女の人の方はまだあたしに気付いていないみたいで、
「龍君どうしたの?」
って龍に聞いている。
『………』
あたしはその女の人があたしに気付く前にと思ってその場から駆け出した。
馬鹿みたい……っ。
龍がまだあたしを好きなんてありえないのに……。
きっと慎君は何か勘違いしてただけなんだよ……。
別れて2ヶ月以上経って龍に新しい彼女がいないわけないよね……。
あたしはタクシーをつかまえて家に帰った。
