「寒なかった?」


龍があたしの髪を撫でながら聞いてきた。


『うん。龍にくっついてたら全然寒くなかったぁ』


龍はあたしがそう言うと"そうか"と微笑んだ。


「もう朝飯くるから起きなな」

『うん』


あたしたちが起きてしばらくすると、朝御飯が運ばれてきた。

そして支度をして、旅館を出た。