そんなあたしの心境を察したのか、








ドアの方に向かっていた龍が
戻ってきてあたしを抱きしめた。






「唯、不安にさせてごめん。





なんかあったり、
不安になったら電話しぃ。



すぐに出たるから。」




『うんっ…大丈夫…』




「ほな行ってくるな。
朝早くにごめんな。」




龍はそう言って部屋を出て行った。