『ねぇ…━あたし、龍が大好きだよ。』

「知ってんで(笑)｡
いきなり何したん?」



急におとなしくなったあたしに驚きながら､龍が言った。



『…ううん｡何もないっ｡
ごめんね､急に｡』



自分でもどうしたのかわからなくってあたしは笑って話を流し｡



「俺はずっと唯のそばにおんで｡
心配せんでええよ?」



そんなあたしに龍はあたしの隣に来て頭を撫でながら優しく言った。



「俺は､唯のそばにおれんのが一番幸せや｡」

『あたし…迷惑ばっかりかけちゃってごめんね……｡』

「なに言うてるん?
迷惑やないって言ってるやろ｡」


龍はそう言ってあたしを抱き締めた｡


「迷惑とか考えんな｡」