〜2008年〜

私ゎまだ中学2生だった。

この頃の私ゎ片思いしていた。

その片思いの相手ゎ私の家と家族ぐるみで仲がいい『桜井 夢人(さくらい ゆうと)』だ。

夢人とゎ小さい頃から仲が良くて、私のお兄ちゃんみたいな存在だった。

小さい頃ゎ「ゆーとおにぃーちゃーん!」って言って夢人の後を追いかけてたっけ(笑)

夢人ゎ私の初恋の相手でもあり…憧れの人でもある。

夢人の事が大好きで…大好きで…


でも、大好きって事を伝えたらこの関係が壊れちゃいそうで怖くて…

言えない。


この関係が壊れてしまうなら、私の思いを押し殺してしまおうと考えてた。



でも、あの日から…


私たちの関係ゎ崩れてしまった。


忘れもしない


2008年3月10日月曜日。

あの日ゎ卒業式の代休の日だった。


私ゎ友達と遊ぶために、家を朝の9:00に出た。

勢いよく玄関を飛び出した私の目に写ったのゎ私の大好きな夢人。

ゆーママとゆーパパゎせっせと荷物を車に乗せていた。

「夢人おはよ♪お出かけするの??」

夢人の家がお出かけするのゎとても珍しい事だ。

夢人の両親ゎ共働きをしてるから、なかなか2人の予定が合わず出かける事が少ない。

「おじいちゃんが、具合悪くて入院しちゃったから今から山梨にお見舞いに行くんだ!」

ってちょっと嬉しそうに夢人の顔が幼く見えた。

「山梨??お土産よろしくね??」

まだ幼かった私ゎ山梨の場所もわからなかった。でも、遠くに出かけるってことだけゎわかった。

「本当、夢華ゎおバカなんだから(笑)山梨ゎ隣の県だよ!ちゃんと勉強しろよ??ちゃんと勉強して待ってたら、お土産持ってきてやるよ!」


私の大嫌いなもの。勉強。でもお土産のためにゎ、勉強するしかないな(笑)って思った。

「夢人、いつ帰ってくるの??」

「今夜だよ。父さんと母さん、仕事忙しいからさ。」

って言う顔が少し悲しそうに感じた。

「夢華ちゃん!おはよ」

ゆーパパが微笑む。

「夢華ちゃんお出かけ??今日の洋服も決まってるぅ!」

ゆーママがいつものように服を褒めてくれた。