「ミキト。何してるの?こんな真っ赤になって…病院行こうね」
あたしは訳のわからない事を言っていたと思う。
それでも救急車を呼べたからよかったとは思うけど。
救急車はすぐにきた。素早くミキトを運ぶ用意をしてミキトを運ぶ。
扉が閉まる直前、ミキトはメッセージを残していった。
『守れなくてごめんな』
ミキトの最後で最期の言葉。
ミキトは椎香ちゃんの事を知っていた……?
そんなものミキト以外知るはずもないけれど。
ミキトはちゃんと、アタシを守ってくれたよ…。
『滝沢ミキトさん、満十七歳、
七月二日午後五時二十四分、永眠です。』
あの言葉は嘘なんじゃないかって思うくらい、ミキトの事はっきりと思い出せる。
ミキト、愛してるよ。
空から見守っていてね…。