放課後、アタシは一人で交差点を歩いてた。

その時はショックで少しボーっとしてた。気がついたら周りには誰もいなくて。
信号を見ると赤が光ってた。
 見間違いだと思って目を擦ってみても映し出されるのは同じ色。

 するとアタシに向かってトラックが突っ込んできた。

 逃げなきゃ、と思ってももう遅い。
アタシは覚悟を決めて目を瞑った。

 すると何かに押し退けられた。
トラックではない何かに。

途端、キキーッとトラックが鳴き叫んだ。

 はっとしてそこを見ると真っ赤に染まった人らしきものがあった。

よく見るとそれは……



「ミキト…………?」

彼だった。