「拓真君と?今日、結衣誕生日だもんね」 「拓真君か…あまり遅くならないような」 なぜか不満そうにぶつぶつ呟くも駄目だとは言わないんだもん。 それだけでも感謝しないしないと。 「はーい、行ってきまーす」 うわ、着るの迷っていたら時間ぎりぎりに待ち合わせ場所に来てしまった。 私は、走っていると言っても可笑しくないほどの早さで歩く。