私の指にしっかりとはめられている四つ葉のクローバーを見つめる。 ねえ、拓真君。 あまりにも小さ過ぎた私には拓真君の気持ちに答えることで精一杯だったんだ。 だから気付かないうちに君との握っていた手を握ろうとはしなかった。 握っていた手を私から離す日が来るなんて 小さかった私は分からなかった。