涙恋ーナミダコイー




「もういいよ…もういい…!」


投げやりになって、一方的になっている結衣に俺も次第に苛立ってくる。


そんな雰囲気を察してなのか、結衣は俺から離れようとする。


距離を取ろうと、一歩後ろに下がる。


だけど、俺はそれを許さない。


結衣の肩を掴んで壁に結衣を強引に押し付ける。


力でどうにかするなんて最低なことだって分かっていたも、今の結衣には俺の言葉が届かない。