涙恋ーナミダコイー



「いや、手伝う」


結衣の隣りにたち、鍋に手を掛けようとした時だった



「良いってば…!!」


と、結衣が俺に怒鳴ったのは。


「……ごめん」


場の悪そうな顔を見せると、結衣は途中にしていた作業を再開する。


結衣は何かを隠している。


俺には言えない何かを一人で抱えてる。