拓真と別れていない事が分かった瞬間ホッとしたのか私はまた泣いた。 「結衣」 そう呼んだんのは、私の大好きな声。 「結衣、顔あげて」 「嫌だ…」 今の私は本当に他人になんて見せられないほどに酷い。 こんな顔見たらきっと拓真は嫌いになる。 「良いから、向けって言ってんの」 顎をクイッと持ち上げられれば、拓真と目が合う。 目があったと思えば一瞬で唇を奪われた。