「昔言ったよな?結衣を泣かせる奴に結衣は渡さないって」 「しらねーよ。ってか、離れろ」 「嫌だって言ったら?」 「力ずくでも奪い取る」 拓真が少しづつ私に近づいてくる。 けれど、それを新君が阻むように一歩後ろへと下がる。 「何で?お前たちって別れたんじゃないんだ?」 「は?別れた覚え何てないけど」